普通の日常ブログ

とりとめの無い日常など

先輩の言葉

私が看護学生だったころの話です。

配属先は消化器外科、癌患者さんが多く入院する病棟でした。
とても忙しい病棟で常に動き回っていたのを覚えています。

 

一つ上に苦手な先輩がいました。私とは全く違うタイプで仕事が一緒の時は気を遣っていました。

 

そんなある日、私は初めて患者さんの死と向き合うことになりました。

「〇〇さんが亡くなったよ」


そう教えてくれたのは、私の苦手な先輩でした。

 

部屋を訪れるたびに話していたおじいちゃん、昨日まではベッドの上で座っていたのに…

あまりのショックで声をあげて号泣しました。

まさか私がそこまで泣くとは思ってなかった先輩も少し驚きつつも、落ち着いた声で
「看護師はそんなに泣いたらダメだよ」
と言いました。

その言葉は今後の私の看護師人生に関わることとなりました。

 

看護をしていると患者さんと仲良くなることもしばしばあります。
その患者さんが急変したら看護師も人間なのでショックを受けます。


でも看護師はプロの仕事です。自分の感情のまま動いていたら人の命は救えません。
自分の感情をしまい何をすべきか…
先輩の言葉が教えてくれました。